質が高く余裕ある人生を生きるために
このブログは、自分が何かに迷った時に調べた記事を纏めたり、感じたことを残したりする「自分の為の参考書」のようなものです。
周囲の環境や人間関係から受ける力によって、いつのまにか自分の思いと異なる方向に向かってしまう事があると思います。
人一倍感化されやすい私は、本来の自分を見失いそうになると周囲から離れ、今するべき事と必要なものを見極めてきました。
いまの環境や進んでいる先に自分の望む未来があるのか、大切な事、守るべきものは何なのか。
人間関係においても、交流が増え過ぎると時間を浪費しメンタルを消耗しているように感じます。
もちろん沢山の人と一緒に楽しい時間を過ごせる事は大切な「思い出」になります。
ただ、人生で出来ることも時間も限られていますので、とにかく時間は大切に使わなければ勿体ないと思うのです。
あなたの時間は、あなたの為にある
もし人生が思い出作りの為にあるのだとしたら、我慢した思い出ではなく、納得できる思い出にしたいと思います。
これは15年前に私の娘が小児がんで入院し、付き添っていた間に「限られた時間」の中で過ごす沢山の子供たちと出会い、心の底から感じたことでした。
そして1年間、容赦ない治療で苦しみ衰弱していく娘に付き添いながら
「私は娘が乗り越えるのを祈り、見守る以外に何も出来ない。所詮人間は独りなんだ。」という事実を痛感しました。
娘が退院して既に15年経ちましたが、退院後に変わり果てた娘を見て徐々に友達が離れたり、後遺症でまともに歩くことが出来ない娘を負ぶって登校させたり、
楽しみにしていた中学校生活で友達の絆の脆さや孤独に耐えて過ごす娘と、見守る自分もまた異なる孤独と悲しみを乗り越えなければならない日々でした。
目の前の「状況と環境」に悩むのではなく、可能性に目を向け、娘の「大好きな絵を仕事にしたい」という思いを実現させる為には何をすればいいのか。
中学校も高校も普通の子供たちと同じように過ごす事が出来なかった娘が、残された時間があるという「希望と幸せ」を感じるには、どんなものに触れさせていけばいいのだろうか。
私は付かず離れずの距離感で、前から引っ張るのでもなく後ろから押すのでもなく、さり気なく道しるべを置いて娘が自分で乗り越えられるように工夫し続けてきました。
念願叶いイラストレーターとして様々なイラストの仕事を受けるようになった娘には、必然的に次のステージがあり、時代のニーズ、ライバルとの比較や挫折感、新たな人間関係の悩みも出てきます。
「人生は狂人の主催に成ったオリムピック大会に似たものである。我我は人生と闘いながら、人生と闘うことを学ばねばならぬ。こう云うゲエムの莫迦莫迦しさに憤慨を禁じ得ないものはさっさと埒外に歩み去るが好い(芥川龍之介)」
「人生」における目標は次々とステップアップしていき、都度都度で乗り越え方が違います。そして、乗り越えても乗り越えてもゴールがありません。
「幸せな人生」とは、いったい何なのでしょうか。
自分に向き合って生きるという事
ペルソナって聞いたことありますか?
心理学者のカール・グスタフ・ユングの概念で「外的側面」、要するに、社会に適合するための自分のことです。
多くの役割を背負って長年生きていると、本来自分が持っている価値観や世界観を見失う人もいらっしゃるのではないかと思います。
それは自分の意思ではなく他人と同調するためのペルソナであり、自分と社会の関係性を潤滑にするための表面的な人格でもあります。
他人に認められたい、みんなに好かれたいという承認欲求が強いと、本来の自分を閉じ込めたペルソナが出来上がります。
そして、社会から離れた時に虚無という形で本来の自分を実感することになるわけです。
同行の前にては喜ぶなり。これ名聞なり。信の上は一人居て喜ぶ法なり -蓮如上人-
“念仏の仲間がいる前でだけ、ご法義を喜んでいる人がいるが、これは世間の評判を気にしてのものである。 信心をいただいたなら、ただ一人いるときも、喜びの心が湧きおこってくるものである。”
これは、蓮如上人御一代記聞書の言葉です。
自分にとって”幸せな人生”とは。
価値観は人それぞれであるように、「幸せ」の感じ方も人によって異なります。QOLの向上についても「こうすれば良い」など定義はありません。
私は「自己達成欲」が強いタイプなので、いくら他人に認められ称賛されても自分自身が心から望んでいない事や納得出来ない人生を歩むのは苦痛です。
ですが、他人に褒められ認められる事自体に幸せを感じる方もいらっしゃるでしょうし、友達やお金の多さが幸せだと感じる人もいらっしゃると思います。
幸せの価値観も環境によって変わるものですが、最終的には「自分」が幸せだと感じる目標の”旗”は「自分の中」にある事が理想的で幸せを感じやすいと思います。
このサイトでは各々の価値観やQOLの向上に着目しつつ、他力本願にならない生き方や仕事の作り方について考えていきたいと思います。
未熟で粗削りですが、何かの参考になれば本望です。

変化の激しい社会に対応するためには「自分自身」と向き合い独自性を確立させることだと思います。
このコラムでは、これまでの経験を活かしながら「各々の中にある幸せの目標と、歩み方」に焦点を合わせながら考えていきたいと思います。
そして記事を通し「自分の独自性や価値観」を商品化する方法を試行錯誤していきたいと思っています。
このサイトはマイベストプロのコラムに掲載した記事をリライトしたものがメインになっています。