ティファニーのカラートレードマーク色番号について

ティファニーカラーがDICで再現できない理由

平成27年に追加された商標に、「動き、ホログラム、色彩、音、位置、これらの組み合わせ」というのがあります。
1998年より、ティファニーブルーは「PANTONE社PMS番号1837」でカラートレードマークとして登録されています。
日本でも商標に色彩が加わった事に依りPANTONE1837は使用できないようになっています。
PANTONEは世界共通のカラー番号で商品を制作する場合等に必要になりますが配合率が決まっており、日本のDICや印刷物で使うCMYKなどに置き換えることが出来ません。
PANTONE社からも配合率は公開されていませんので、再現したくても出来ないという事になります。
詳しい記事は、「PANTONEシステムとティファニーブルーについて」を御覧ください。

日本の企業で色彩を商標登録しているのはトンボのMONOや、三菱鉛筆などがありますが色を商標登録するには、「色と形などの組み合わせ」など条件や審査が厳しいので、登録者は少ないのが現状です。
ティファニーブルーは誰もが知るオーシャンブルーのような爽やかなブルーで、何十年もの間ブランドカラーとして使われてきています。
色を見ただけでティファニーを連想する人も多いかもしれません。
私は今のところ単色で商標登録をしている企業を、ティファニー以外に知りません。

企業のイメージカラー

カラートレードマークを活用している有名なブランドはいくつかあります。
特定の色をブランドアイデンティティの一部として登録し、広く認識されています。
以下はその例です。

1.コカ・コーラ – コカ・コーラの「コカ・コーラレッド」は、その鮮やかな赤色が広告や製品デザインで一貫して使用されています。
2.キャドバリー – キャドバリーの「キャドバリーパープル」は、チョコレートブランドの包装に長年使用されている特徴的な色です。
3.ホームデポ – ホームインプルーブメントストアは、特有の「ホームデポオレンジ」を使用しており、その強いブランド認識を助けています。
4.アップル – アップルは以前、iMacとiPod製品ラインの「Appleグリーン」やその他の色をトレードマークとして保護していました。
5.クリスチャンルブタン – 靴のソールの「ルブタンレッド」は、クリスチャンルブタンのトレードマークとして特に有名です。
6.UPS(ユナイテッドパーセルサービス) – UPSの「プルダウンブラウン」は、配送トラックやユニフォームに使用されており、ブランドイメージの核となっています。

商品やキャラクターなどで、イメージカラーを決める事はありますが個人をブランディングする時にも役立ちます。
「どんなイメージ」に自分をブランディングするか、というアイデアにもなりますので参考にしてみてください。
DICカラーデザインのサイトに詳しく書かれているページがありましたので、御紹介します。
●カラーイメージを味方につける


●DICカラーデザインビジネス資料

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マーケティングとブランディングの勉強をしていた時に興味深かった「ティファニーブルー」の商標登録の話です。
その他にもMONOなど色々ありましたが、ティファニーブルーほどカラーブランディングが成功している会社はないと感じます。
ちなみに2024年4月の時点でAdobeの全てのソフトでPANTONEを使えなくなっており、世界中のデザイン関係者が困ってます。


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