
自己理解は、パーソナルブランディングとライフスタイルの土台です。この記事では、自己理解を深めるための5つの心理テストを紹介します。
分析して自分を知ることで、今後のライフスタイルも変わってくるでしょう
目次
テスト1:MBTI(マイヤーズ・ブリッグスタイプインジケーター)
自分自身の性格を理解するための定評あるテストを御紹介します。
MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター)は、心理学者のカール・グスタフ・ユングの理論に基づき、アイザベル・ブリッグス・マイヤーズと彼女の母キャサリン・クック・ブリッグスによって開発されました。このテストは、個々の人々が世界をどのように認識し、判断するかについての洞察を提供することを目的としています。
MBTIは以下の4つの対立する次元で個々の傾向を評価します:
●外向性(E, Extraversion)と内向性(I, Introversion)
他人と交流することでエネルギーを得るか、独りでいるときにエネルギーを得るか。
●感覚(S, Sensing)と直感(N, Intuition)
現実的な事実と詳細に注目するか、全体像や将来の可能性に注目するか。
●思考(T, Thinking)と感情(F, Feeling)
論理と客観性に基づいて決断するか、人々の感情や価値に基づいて決断するか。
●判断(J, Judging)と知覚(P, Perceiving)
物事を計画し、決断を下すことを好むか、柔軟性を持って新しい情報を収集するか。
これらの次元を基に、合計16のパーソナリティタイプが生成されます(例:INTJ, ENFP, ISTP など)。それぞれのタイプは特定の性格的傾向、強み、弱み、適性な職業、対人関係のスタイルなどについての洞察を提供することがあります。
多くの企業や教育機関が、チームビルディング、コミュニケーションの改善、キャリアデベロップメントなどの目的でMBTIを活用していますが科学的な根拠には議論があり、一つのテストが人間の多面的な性格を完全に捉えられるわけではないという批判も存在します。
それでも、自己理解や他者理解を深める一つの手段としては、広く活用されています。
興味のある方や詳しい情報は、下記リンクを参考になさってください
Wikipedia
日本MBTI協会
テスト2:ストレングスファインダー
自分の強みを理解し、それを活かす方法を探るために有用です。
ストレングスファインダー(StrengthsFinder)は、リーダーシップとマネジメントの専門家であるドン・クリフトンが開発した心理テストです。このテストの目的は、個々の「強み」または「タレント」を特定し、それを最大限に活用する方法を見つけることです。ストレングスファインダーは特に、企業のチームビルディングやパーソナルデベロップメントのコンテキストでよく使用されます。
ストレングスファインダーは、34の異なる「テーマ性」に焦点を当てています。
これらは、コミュニケーション、競争力、共感性、戦略的思考など、個々の強みを特定するための指標です。テストにはいくつかの質問があり、その回答に基づいて、テスター(受験者)のトップ5の「テーマ性」が明らかにされます。
このテストの結果は、個々の強みに焦点を当てることで、より効果的なチームワーク、コミュニケーション、プロジェクト管理などを実現する手段として使用されます。また、自分自身の強みを理解することは、自己評価や目標設定、キャリアプランニングにおいても非常に役立つとされています。
ガロップ社(Gallup)がこのテストを提供しており、オンラインで簡単に受験できます。ただし、ストレングスファインダーには料金がかかる場合が多いです。このテストの信頼性と妥当性に関する研究も多く、多くの企業や教育機関で広く採用されています。
総じて、ストレングスファインダーは自己理解とパーソナルブランディング、さらにはチームの生産性向上に寄与する有用なツールとされています。
テスト3:エニアグラム
エニアグラムは、9つの性格タイプを提供し、自己理解と人間関係に役立つ診断方法です。
人々の性格タイプを9つの異なるカテゴリに分け心理学的なフレームワークで、自己理解と人間関係の向上を目的として広く使用されています。
ビジネス、精神的カウンセリング、パーソナルデベロップメントなど、多くの分野で適用されています。
エニアグラムの9つのタイプは以下の通りです:
●改革者(The Perfectionist):正義感が強く、高い理想と価値観を持つ。
●奉仕者(The Helper):他人のニーズに非常に敏感で、協力的。
●達成者(The Achiever):成功志向で、評価や確認を求める。
●個人主義者(The Individualist):独自性と創造性を重視し、表現力が豊か。
●研究者(The Investigator):知識と理解を求め、内向的。
●忠実者(The Loyalist):信頼と安全を重視し、団体やコミュニティに貢献。
●楽観者(The Enthusiast):多趣味で、新しい経験と楽しみを追求。
●挑戦者(The Challenger):力強く、自分の意見や価値観をはっきりと主張。
●平和促進者(The Peacemaker):調和を重視し、対立や紛争を避ける。
これらのタイプは、更にさまざまな「翼(Wings)」や「レベル(Levels)」、「心の健康度(Health)」などで細分化されています。それによって、個々の性格がより詳細に理解されます。
また、エニアグラムは単に「自分は何型か」を知るだけでなく、自分自身の弱点や制限も明らかにし、それをどう改善するかについても考える機会を提供します。それがエニアグラムが多くの人々にとって有用なツールであり、広く受け入れられている理由の一つです。
興味のある方は下記サイトを参考にしてみてください。
▶日本エニアグラム学会
テスト4:DISC分析
この分析は、コミュニケーションスタイルを評価し、他者との関係を向上させる手がかりを提供します。
DISC分析は、人々の行動や感情、対人関係スタイルを評価するための心理学的なツールです。このモデルは、米国の心理学者ウィリアム・マールトンによって1930年代に開発されました。DISCは、以下の4つの主要な性格特性を用いて人々を評価します。
D(Dominance、支配性)
:このタイプの人は積極的で、自己主張が強く、リーダーシップを取る傾向があります。彼らは問題解決や決断が得意で、効果的な行動を好む。
I(Influence、影響力)
:このタイプの人は社交的で、人々を鼓舞し、ポジティブな関係を築くのが得意です。彼らは他人とのコミュニケーションを重視し、チームワークを促進します。
S(Steadiness、安定性)
:このタイプの人は平和で忍耐強く、信頼性があります。彼らは安定と協調を重視し、緊張や対立を避ける傾向があります。
C(Conscientiousness、誠実性)
:このタイプの人は、品質と精度を非常に重視します。彼らは計画的で、詳細に注意を払い、ルールや手順を守ることが重要です。
DISC分析は主に、個人の自己認識を高めるため、チーム内のコミュニケーションを改善するため、または採用プロセスでの人材選定に使用されます。短い質問票に答える形でテストが行われ、その結果に基づいて各人のDISCプロフィールが生成されます。
このプロフィールは、自分自身の行動傾向を理解するだけでなく、他人と効果的にコミュニケーションを取る方法や、チーム内で最も生産的な役割を果たすための戦略も提案します。
総じて、DISC分析は個々の性格や行動スタイルを簡単かつ迅速に評価できるため、多くのビジネスや教育機関で広く採用されています。
▶DISC分析をサーチする
テスト5:コリンジャー・テンパラメント・ソート
コリンジャー・テンパラメント・ソート(Kolbinger Temperament Sorter、KTS)は、実際には「ケアジー・テンパラメント・ソート(Keirsey Temperament Sorter、KTS)」という名前でより一般的に知られています。この心理テストは、人々の性格や行動の傾向を理解するためのものです。アメリカの心理学者デイビッド・ケアジー(David Keirsey)が開発したこのテストは、人々を4つの基本的な「テンパラメント」に分類します。
ガーディアン(Guardians)
:このグループは、責任感が強く、守るべきものや人々に対する献身的な姿勢が顕著です。
アーティザン(Artisans)
:自由を愛し、現在の瞬間を楽しむことに焦点を当てています。彼らは手先が器用で、実践的なスキルに優れています。
ラショナル(Rationals)
:論理的かつ分析的な思考が得意で、問題解決に対する独自のアプローチを持っています。
イデアリスト(Idealists)
:人々との深い関係を求め、自己啓発と他人の成長に大きな価値を置きます。
ケアジー・テンパラメント・ソートは、自己評価式の質問紙によって行われ、多くの場合、MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター)と比較されます。ただし、MBTIがより個々の性格特性に焦点を当てるのに対し、KTSはより広い「テンパラメント」のカテゴリーに焦点を当てています。
このテストは、個人が自分自身や他人との相互作用を理解する助けとなり、職場や学校、家庭でのコミュニケーションを向上させることが目的です。それにより、人々は自分の強みと弱点をよりよく理解し、効果的な対人関係を築くための戦略を練ることができます。どのように思考し、行動するかを評価し、より自分らしい生き方を見つけます。

まとめ
以上が自己理解を深めるための5つの心理テストです。
これらのテストを活用することで、より確固たる自己ブランディングとライフスタイルを築いてください。
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