沖縄移住を楽しむための考え方

自己理解

沖縄に来て4年になります。
広島に帰るたびに「いつ広島に戻るの?」と聞かれますが、今のところ戻る気はありません。
まだ母親が元気なので何も考えず沖縄にいる感じでもありますが、母親が生活に不安を感じ始めたら沖縄に呼ぶのも良いかなと思ってます。
私自身ここまで快適だと感じている沖縄ですが、時折りブログ等で見かける「沖縄移住失敗」という記事の原因について考えてみました。

無いものを求めている?

沖縄に何を求めて移住するのか、それが最も重要です。
自然の豊かさは移住しても裏切ることはありませんし、日本語も通じて日本の食材もあります。
多くの人達が上手くいかなかったと感じるのは、沖縄に無いものを求めるからだと思います。
都会的な感覚を求めるなら都会に行くべきですし、高額な給料が欲しいなら沖縄は適していません。
人間関係に関しては、後述します。

楽園を想像している?

ビーチサイドハウス都屋の海

もしかすると沖縄移住という夢を見過ぎていらっしゃるのではないかと思います。
正直「美しい海と青い空に囲まれ、毎日がリゾートのような気分で過ごせる楽園」ではありません。
充分な資金を持っていらっしゃる方でも台風は来ますし、冬は天気が悪く風が強い日々が続きます。
カラッとした天気でリゾート気分を味わえる日は1年に半分もないように感じます。
私はテレビを持っていないので分かりませんが、恐らくテレビなどでストレス多き人々に夢を持たせるようなシーンばかりを放送してるのではないかと想像しますが
もしもそのような情報を見て夢見るとしたら、それは二次元世界に恋するのと似ています。
テレビ番組は視聴率稼ぎの為に偏った情報で過大な演出をしていることが多くありますので、沖縄に何を求めているのか整理してから移住を検討された方が良いかも知れませんね。

歩み寄る姿勢

かつて沖縄は琉球王国でした。その歴史に誇りを持っている人達が多いのは当然です。
「内地出身」の人達が沖縄をリスペクトすることなく沖縄に住んでも人間関係は上手くいきません。
郷に入れば郷に従う。という基本的な気持ちに欠けている人がいらっしゃるように思います。
地元の人達からよく聞くのは「内地は沖縄を利用しようとしている」という話です。
今進んでいるリゾート開発に関しても、「我々に何の打診もなく都合の良い時だけ来て勝手に荒らし、売りさばこうとしている。いつも後始末は我々の仕事になる。」
という不満の声を何度か耳にしました。何れにしても沖縄の人々に良い未来像が見えていないという事だと感じます。
「ナイチャー嫌い」の人達には、内地(本土)にはそのような自分勝手な人間が多いという印象が強いのかも知れません。
人間関係のコツは世界中どこに行っても同様で、習慣が違えば価値観も違いますし、どこにも良い人はいますし、悪い人も居ます。
あまり他人に依存しない様にして、沖縄の自然や文化に歩み寄り、触れる事を楽しめば人間関係も充実するはずです。

個人的な見解

沖縄の人達

私が感じるのは、沖縄には良くも悪くも素直な人が多いです。
広島から遊びに来た知人が必ず言うのは「みんな笑顔で話してくれて、愛想が良くて、嬉しくなる。」といった感じです。
悪い面を言えば、あまり自分で考えず、長いものに巻かれる人が内地より多いように思いますが、これもトラブルを嫌う「お互い様」精神からくる様です。
行政を始めお年寄りと子供に親切で、特にお年寄りを尊び最優先にする考え方が定着しています。
のんびりした人が多く穏やかな気持ちになりますが、基本的に面倒くさがり屋さんでアバウトな事が多いです。(新築なのに雨漏り、5回直しに来たが原因不明ですね~と言って未だに直ってない。フォグランプが壊れたまま車検に通る。対応が遅いまたは忘れているetc…^^;)
そのような人柄のせいで野良猫に餌を与える人が多いらしく、沖縄には地域猫以外にも沢山の猫がいます。
どこに行っても猫に出会うような事が多く、馴れてるので目が合うとついてきたりして対応に戸惑いますが、猫好きな人は嬉しいかも。
そして、意外かも知れませんが沖縄の人達は海で泳ぎません。海に入る時はTシャツのまま泳ぐので、ビーチで水着を着てるのは観光客だけです。
「海は、バーベキューをする場所」であり、泳ぐ場所ではないそうです。ホームセンターには一年中キャンプ用品コーナーが常設してます。
現地では長袖を着てる人も多く、しかし冬でも足元はビーチサンダル(島ゾーリ)だったり。ちょっと粗野なところもあったりしますが、まあ、南国ですからね。
アメリカンビレッジや国際通りで肌を露出したリゾートファッションの人は観光客だと思って間違いないです。
余談ですが、冬に広島に帰って気付いたのは「帽子率と黒髪率の高さ」と「ちゃんとした靴やブーツを履いている!」でした。

食べ物

ぱいかじ

私が沖縄が好きだと思う大きな理由に「食文化」があります。
島野菜は身体に良いものが多く、フーチバーを始めハーブも沢山あります。種類が多すぎて先日BOOKOFFで島野菜辞典を買ったくらいです。
中国の食文化の影響もあって肉類は内臓まで綺麗に食べますし、古くからハブを泡盛に漬けて飲んだり、ヤギを食す文化です。
「中味汁」「骨汁」など食べ物のネーミングが若干グロイですが、慣れてくると内地の食べ物が「食用美術品」に見えてきます。
市場に行くと500円で盛りだくさんの野菜を購入できますし、ゴーヤー茶や月桃茶などの健康茶も安く買えます。サトウキビ畑が多いので黒糖も安く、ヒバーチなどスパイスも豊富。
黒糖は毎朝豆乳に入れて飲んだりヨーグルトに混ぜたり、ヒバーチはコーヒーに入れるとスパイシーで美味しいです。
もずくも新鮮なので、洗ってめんつゆにつけて生で食べたりします(美味しい!)
広島では飲み会ばかりだったせいもあり、沖縄の食材のお陰で心身ともに本当に健康になりました。

生活インフラ

(家賃・交通)
まず家賃について。那覇や北谷は人気エリアなので高いですね。宜野湾も便利なエリアは高めです。
沖縄ではアパートと呼ばれる物件も多くありますが、小さく古いマンションもあれば大きく綺麗なアパートもあって、私はマンションとの区別が分かりません。
中にはシャワーだけしかついてない物件もあるので御注意を。冬も暖かいといえど風が強く10度くらいになると寒く感じるので、お風呂好きな方はバスタブはあった方が絶対に良いです。
交通について。そもそも沖縄は車社会なので、公共交通機関で移動する事を考えると”ゆいレール”かバス停の近くとなり選択肢は限られてきます。
公共交通機関を気にされる方は「沖縄で通勤する」事を検討されている方だと思いますが、その時点で懸念が大きいです。
夕方の渋滞は発狂ものですので、出来れば自宅を拠点に仕事をする(または探す)スタイルをお勧めします。
個人的には那覇の中心地は「都会ぽくて面白みがないエリア」と思っていますので、いくら便利でも選択肢に入りません。
最初に住んでいた浦添市の勢理客(じっちゃく)、現在の宜野湾市宜野湾ともに住宅街ですが、どこからともなく三線(さんしん)の音色が聞こえてきたりして風流です。
私が次に引っ越すとしたら、うるま市です。
北側の整備された観光エリアとは反対の南エリアですが、中部ですし生活も便利で家賃もかなり安いですね。
先日6万円でP2台、海の見える新築2LDKが出てましたが、北谷や那覇では12万円位すると思います。

(電気、ネット環境、水など)
電気もネットも特に問題ないと感じます。
真夏は内地より気温が低く風が気持ちいいので、私はエアコンを使う日が殆どありません。結果、電気代は広島より安いです。
注意すべきは「水」。沖縄は硬水です。
私の住んでいる宜野湾では、水道水は飲まないという人が多く殆どの人がミネラルを購入するかウォーターサーバーです。
スーパーに行くと2L×6本で400円くらいの時もありますがペットボトルが面倒なので私は「麦飯石の水」というウォーターサーバーを使ってます。
ただし麦飯石の水にはミネラルが入ってないので、栄養に敏感な私は「コントレックス」+「ピーナッツバター」でカリウム、カルシウム、マグネシウムを補ってます。
内地の軟水で顔を洗うと「いつまでもヌルヌルしてローションで洗ってるような感じ」がしますし、髪を洗うと「シットリ&サラサラ感」が素敵です。水の違いは大きいです。

(その他)

島ごはん食堂

イオンもマックスバリューもヤマダ電機もコジマもあるので御安心ください。コンビニは、セブンもローソンもファミマも普通にあります。
メニューが少し違いますが、まだ夏に近い11月には「おでん」も登場します。
ひとつ忘れてましたが、都銀は注意してください。三菱UFJは、ありませんので記帳も出来ません。
あと、自然界と共存させて頂いているわけで仕方ないのですが「虫」は多いです。それに伴ってヤモリも多いです。
沖縄のヤモリは鳴きますし、沖縄のG(ゴキ)達は飛びます。(Gが真夏の炎天下で路上を走っている姿を見た時は勝ち目がないと感じました)
そして、それに伴って鳥も多かったりして夏になると色んな鳴き声が聞こえます。
ということで、価値観の違いを理解し沖縄の価値に入り込めば、非常に楽しい日々を過ごせることは間違いありません。
御参考になれば、何よりです。

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