
個人がブランドグッズを作るときの考え方を説明します。
企業のブランディングと同様に設計していきますが、自分の知見が何より重要です。
今すぐ全てが出来なくても、この考え方を意識するだけで独自性が育ちます。
企業のブランドノベルティ制作にも役立つと思います。
ブランド要素
ブランド要素とは、ブランド(商品・サービス・個人)に対する「記憶の引き金」になるものです。
その要素によってブランドのイメージが着想すれば、1つでも構いません。
ブランディングに必要な要素として代表的なものは9種類ほどあります。
ここではパーソナルブランドグッズの制作にフォーカスして以下の要素について説明します。
ブランド名
あなた自身を想起させる名前ですので、フルネームでもニックネームでも構いません。
サービスやサイト名などにも使用するものになります。
イーロンマスクのように、個人の名前がブランド要素として定着する場合もあります。
下記の記事を参考にしてみてください。

2022.03.05
パーソナルブランディングの成功事例
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ロゴマーク
ロゴマークはあらゆるサービスで使用する象徴、シンボルマークです。
誰でも思い浮かぶのは、セブンイレブン、ローソン、など町でよく見かけるマークだと思います。
「そのマークを見る事で、サービスを思い出す」ことに繋がります。
企業の場合は、ブランドマネージャーやアートディレクターに依頼することが多いと思いますが
ご自身で作られる場合は、クラウドソーシングなど利用されると良いと思います。
色
ブランド想起の為に、色を使う事もあります。
色は人に与える心理的な作用がありますので、ブランディングには重要な要素になります。
イメージ作りには、色彩心理学なども参考になります。
ティファニー・ブルーが代表的な例です。下記の記事を参考になさってください。

2022.01.27
ティファニーのカラートレードマーク色番号について
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キャラクター
自分自身をデフォルメしたキャラクターや、似顔絵などがあります。
これは少しハードルが高いので、必要であればクラウドソーシングなどで依頼されると良いでしょう。
イラストやデザインが出来る方は、アピールも兼ねて作成される事をお勧めします。
ベネフィットを探る
自分の価値にフォーカス
他人に与えられるもの
好きな事だけではなく、他人よりも詳しく得意な事にフォーカスします。
理由については、以下の関連記事を参考にしてみてください。

2022.03.08
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他人に与える価値を具体化
①「自分は営業で外回りをしているから、効率の良い営業方法を知っている」
②「リンゴが好きすぎて、リンゴで作る料理の技を極めている。」
このような事なら、誰でも思い浮かぶと思います。
難しく考える必要はありません。
発信先を考える
では、それを必要とする人や興味を持つ人は誰でしょうか?
①「効率の良い営業方法が欲しい人」はビジネスパーソンなど。
もしくは新しく営業職に就かれた方、営業を始めた個人事業主の方などでしょうか。
②「リンゴで作る料理の技」は、リンゴ農園、フルーツショップ、主婦や料理が趣味の人。
私は、そのような人達が思い浮かびます。
要求するものは何か?
では、その人達が要求するものはなんでしょう?
①は、営業力が欲しい、効率的な時間の使い方を知りたい。
きっと、当人が一番よく知っていらっしゃるはずです。
②は、恐らくですが「リンゴダイエット」や「沢山リンゴを買った」「変わった料理を作りたい」
そして「リンゴを売りたい。」そのような心理を想像します。
ここで気を付けたい事は、潜在的な需要を発想すること。
「リンゴが好きな人」と思いがちですが、一般的にリンゴが好きな人はそのまま食べたいものです。
それを実行するときに必要なもの
では、その時に必要なもの、当人のあなたが愛用している物は何ですか??
以下は私の想像です。
①はスケジュール手帳かも知れませんし、使いやすいアプリかもしれません。
②は…キッチンペーパーでしょうか?ミニタオルやスプーンなど内容にも依りますね。
このようにして、あなたというサービスや商品を必要とする人を見つけるのが最初です。
その先で商品化するものは、はたしてキーホルダーやTシャツでしょうか?
実際は、その目的に役立つものにしなければ売れないのです。
ここから商品化の醍醐味が始まります。

今回は「ブランディンググッズの考え方」について御説明しました。
ノベルティは「チラシ替わり」に無料で配布するものとして考えることが多く、安価で使えるものになりがちです。
広告宣伝費の予算があるならば、それも良いかもしれません。
自身のブランド商品を作り、それを売るというのはベネフィットに着目しなければなりません。
一歩踏み込んだ商品化が、独自性に繋がり息の長いサービスになります。
ブランディングとは「売れ続ける仕組み作り」なのです。
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