
ひと昔前に「カリスマ美容師」がブームになりました。その後SNS等でも次々とカリスマ性のあるインフルエンサーが誕生し、カリスマ的な存在に憧れる人も多いかと思います。
ビジネスや活動においても「カリスマ性」があれば発信に対する影響を生みやすく、有利だと言えます。
必要を感じている人もいらっしゃるかもしれませんので、レポートします。
目次
カリスマ的存在と人気者の違い
では、カリスマとは何でしょうか?
先日「フォロワー数が●●人もいるカリスマ写真家」というタイトルの記事を見ました。
その記事では投稿者のことを「カリスマ写真家」と表現されているようでしたが、特にメッセージ性は感じませんでした。
この場合は「人気」という表現の方がしっくりすると思います。
「カリスマ」と「人気者」の意味について整理したいと思います。
カリスマの定義
語源である「カリスマ」とはギリシャ語で “好意 “や “贈り物 “を意味する言葉です。
これは動詞charizesthai(「好意を寄せる」)に由来し、さらに「恵み」を意味する名詞charisに由来しています。英語でのカリスマは1500年代半ば以降、キリスト教で、教会の利益のために聖霊が個人に授ける賜物や力を指して使われていました。
宗教的な意味以外でカリスマが最初に使われたのは、社会学者マックス・ウェーバーが1922年に出版したドイツ語の本が切っ掛けです。その後、英語の文脈でも使われるようになりました。
-メリアム・ウェブスター-
現在では下記のような意味で使われています。
カリスマとは
1:公人(政治指導者など)が、大衆に対し忠誠心や熱意を呼び起こす特別なリーダーシップ力。
2:観衆を魅了し影響を与える(超自然的、超人間的、非日常的な)能力や資質。
人気者とは
多くの人々の受けがよくて、もてはやされる人。
要約
分かりやすく纏めると、以下のようになると思います。
カリスマは引き寄せられ影響を与える本質的なリーダーシップ力。
「人気者」は、多くの人に愛される存在。
カリスマに必要なもの
カリスマとは、人を強く惹きつけ、魅了し、他者に影響力を与え行動を起こさせる資質のことです。
その人の持つ個性、自信、雰囲気から発せられる説得力のある魅力です。
一般的にカリスマ性のある人は、天性のリーダー、説得力のある話術、自分のビジョンに従うよう他人を鼓舞し、動機づけることができる人だと言われています。
一方、人気とは、多くの人に知られ、好かれることです。
人気は、富や名声、身体的魅力、社会的地位など、さまざまな要因によってもたらされることがあります。
カリスマ性のある人は人気があり、人気のある人はある程度のカリスマ性を持っている可能性がありますが、この2つのコンセプトは同じではありません。
カリスマとは、人を惹きつける個人的な資質であり、人気とは、社会的地位や名声などの外的要因の結果である事が多くあります。
カリスマ性のある人は、人気に関係なく他人を刺激し、影響を与えることができますが、人気のある人は、必ずしも同じレベルのカリスマ性や影響力を持つとは限りません。
キティちゃんは人気者ですが、カリスマとは言いません。
それらを踏まえると、以下のようになります。
1.ポリシーや主張
●考え方、主張、目標など一貫した独自のメッセージ
●人々に共感、尊敬されるリーダーシップ
メッセージがなければ、人を動かすことはできません。
固い信念に沿った目標と、主張と表現力が必要です。
それに共感する人達を増やす力がカリスマ性です。
メッセージ性の強さに比例すると考えます。
2.表現力
「独自のメッセージを表現する力」
メッセージを伝える手段ですね。
絵や音楽、言葉など五感に訴える様々な手段があります。
影響の強さを見ると、言葉によるスピーチ力の優れた人が多いと思います。
カリスマの使命
社会の為、人の為、に行動を起こしている人達が沢山いらっしゃいます。
その力を発揮するためには、カリスマ性が必要になるという事になります。
そして、カリスマ性も人気者も、時代背景に依る影響があります。
時代は変わるものですので、永遠というものはありません。
「盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理」を表す。というのが世の常です。
何かを成し遂げるときには、多くの人たちの力が必要になる事があります。
過去の偉人を見ても、命をかけて信念を貫いてた人達が沢山いらっしゃいます。
それほど強い思い入れがある人生は、人々の憧れでもあります。
そして、そのような人達との出会いが人生を彩るのでしょう。
コメント