企業が商品のプロモーションを行うときに、タレントをキャスティングするケースがあります。
有名なタレントを起用すると「話題になりやすい」「イメージアップにつながる」など、高い宣伝効果を期待できるからです。
逆に、その危険度については「不祥事によるイメージダウン」などで数々のCMが打ち切りとなり、多額の損害賠償を請求されるなど芸能ニュースでも御存じのとおりです。
一方でキャラクターを活用したマーケティングは、どのような効果があるかを解説します。
目次
商品に安心感を与える法則
消費者は通常、明確に定義されたブランドに安心感を持ちます。
名前を知っている、というだけでも購入の動機に繋がるのです。
では、無名の商品はどうなのでしょうか。
目の前に、キャラクターのある商品とない商品、2種類の無名のブランド商品があったとします。
あなたは、どちらに興味や安心感をもちますか?
アメリカの研究結果では圧倒的にキャラクターを起用した商品だということが分かっています。
キャラクターが信頼を生み出す効果が実証されているのです。
適正なキャラクター設計を行うことで自社ブランドのメッセージを伝え、ブランドの定着を手伝う可能性について説明します。
キャラクターが与える心理効果
覚えやすく忘れにくい
上の写真はチョコレートの写真です。
とてもかわいい写真だと思います。
そして、アイキャッチで使用している一番上の「サンタクロースチョコ」もチョコレートです。
10日後に、どちらの写真が記憶に残っているでしょうか?
恐らく「見たことがある。」と思うのは、サンタクロースチョコの写真だと思います。
このインパクトが商品を覚えて思い出す切っ掛け(ブランド再生)に繋がります。
安心感
人は、人間の顔を見ると安心する心理があります。
これはマーケティングや、心理学、児童心理学などでも実証されています。
そして、キャラクターにも同じような心理効果があるとされています。
キャラクターを活用するメリットについて、サウスカロライナ州にあるマーケティング会社digitalcoastの記事を参考に解説いたします。
キャラクターがディスカッションに参加する
キャラクターがいることで、ファンとのディスカッションやコミュニケーションを行うことが容易になります。
例えば、商品のキャンペーンを文字や写真だけで行う場合と、キャラクターを活用した場合
記憶に残りやすいのはキャラクターを使ったものです。
これはキャラクターの存在が堅苦しさを和らげ、参加しやすいイメージを促すという理由であり、特に子供の場合は顕著です。
人間らしさを表現する
人間は生きているものに、共感する力が働きます。
キャラクターの存在が温かみや親しみを与え、人間の感情に入り込みやすくなるのです。
特に、アクティブなメディア、ゲームなどでは、ちょっとしたカリスマ効果を発揮します。
SNSのようなデジタルプラットフォームで、キャラクターを活用する効果を認識し始めている企業も増えています。
ソーシャルメディアでアピールするには、カリスマ性のある広告を出すことが重要だからです。
何の感情も呼び起こさない広告に広告費を支払っても損失だけが残ってしまいます。
お客様の時間を大切にする
文字をじっくり読まなければならない説明や案内は疲れるものです。
とくにウェブで画面の文字を追い続けるのは、よほど興味のある事でなければ読み進めようという気持ちになりません。
キャラクターを用いて会話形式で案内するなど、リズムをつけることで重要なメッセージを伝えることが出来ます。
キャラクターのアイドル効果
日本はキャラクター大国なので、アイドルキャラクターはたくさん存在しますが食品メーカーが生んだアイドルキャラクターの代表的な事例をご紹介します。
キャラクターは、専用の宣伝マンでありマスコットです。
消費者との接触機会からファンになるまで、スムーズに誘導してくれます。
こうなるとキャラクターと共に商品も永遠に記憶に残りますね。
●ペコちゃんポコちゃん(不二家) https://www.fujiya-peko.co.jp/pekoroom/
歴史が長く、有名なキャラクターです。女子向け雑貨も沢山あり、安定した人気になっています。
●出前坊や(日清出前一丁) https://www.nissin.com/jp/products/brands/demae_itcho/
香港ではイケメン出前坊やCMが話題になりましたね。
●うまえもん(うまい棒) http://www.yaokin.com/
売り場に行っても一目で見つけることが出来る、うまい棒。「愛される商品に愛されるキャラクター」の見本です。

日本人は世界一クリエイティビティが高い国なのです。
個人的には、すべての商品にキャラを作って商品のキャラクターパークみたいなの作ってほしいです。
きっと楽しいでしょうね。
生後2か月の赤ちゃんに、顔の写真を見せると笑います。
人間は生まれた時から、「人の顔」や「生きているもの」に安心するようになっているのです。
キャラクターの活用は、子供には特に効果的です。ぜひ活用してください。
コメント