
私は脳科学の話に興味があり、よく本を読んでいます。
心理学と密接に関係しており、メンタルは脳でコントロールするものなので、とても面白いです。
その根底には、やはり自分自身を上手くコントロールしたいという気持ちがあります。
脱成長派vsテクノロジー神派
先日「脱成長」に対する反論記事の著者と堀江貴文さんのYouTubeの対談を見ている時に
「(脱成長派は)テクノロジーの理解が出来ないから、感情だけで経済成長を否定している」
「昔よりも人間の数は増えてるから、環境は悪くなっていないのだ。」との発言が気になりました。
人間が増えたから環境は良くなったというように聞こえますが、脱成長派は人間が増え過ぎたことを問題視しているはずです。

「脱成長」や「反資本主義」を唱える本が最近ベストセラーになっている。哲学者・経済学者の柿埜真吾さんは「脱成長や社会主義の訴えが一部の人に魅力的に響くのは、私たちの文化が長い間親しんできた考え方とうまく調和するためである」という――。(後編/全2回)
人類はパーフェクトではない
テクノロジーに対しても理解はあるが、どちらかというと脱成長に近い思想を持っているというのが、物言わぬ多数派ではないかと感じます。
「テクノロジーが環境を改善するのだ。それを理解できないから想像だけで反発している。」という主張に「これもまた極端だ。」と感じたわけです。
彼らも恐らく「初詣」に行く習慣があると思いますが、それは何故でしょうか。
科学で証明するものではなく、地球の恩恵を受け宇宙の偉大さに気付き神様の存在を信じているがゆえに残っている文化だと思います。
テクノロジーが地球を壊したにもかかわらず、テクノロジーが地球を良くする。というのは厚かましい発想です。
私は単に地球を尊重するという意味で、人間の支配欲に対し否定的です。
理解できていないのはお互い様ではないかと感じたわけです。
発想の違いは脳にあるという考え方
この極端な発想の違いは、一体どこからくるのでしょうか。
私は写真活動を通し、男性の方が動体視力が優れている点や女性の色彩感覚、共感能力について確信していました。
ですが、実際には女性と男性の脳の違いについても分かってない事が多く「有意な差はない」とされているのです。
分かっていることは、右脳と左脳の働きの違いです。
2008年、科学技術振興機構で左脳と右脳の海馬でシナプスの形や大きさが違うことが実証されています。
先日、ある脳科学者が右脳と左脳の俗説(右脳は芸術系)の誤りを指摘されていました。
左脳は言語を、右脳はイメージをつかさどる役割りをしているならば、男女による差は無くても人による差は生じるものと思われます。
ここで、左脳の働きを失った脳科学者ジル・ボルト・テイラーの興味深いTED動画を御紹介します。
【ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作】

ジル・ボルト・テイラーは、脳科学者なら願ってもない研究の機会を得ました。広範囲に及ぶ脳卒中の発作により、自分の脳の機能―運動、言語、自己認識―が、1つひとつ活動を停止していくのを観察することになったのです。この驚くべき物語をお聞きください。
最後のメッセージ「この状態が続けば、人々は平和になれると感じた。」というのが、人間の争いに対する大きなヒントだと思います。
面白いので、ぜひ見てみて下さい。
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