12キロの減量に本当に必要なものを考える

QOL

痩せたいですか?それは、どうしてですか?

ここで先に、質問させてください。
この記事を読まれている方は、ダイエットに興味がある方かもしれません。
ただ、その理由は何でしょうか?
「痩せて異性にモテたい」
「痩せて堂々と水着を着たい」
色々あると思います。
ですが、一番多いのは「太ってるとカッコ悪い。」「太ってると体が重い」「健康に悪いと聞くから。」
と言ったところではないでしょうか?
そして、そのすべての理由に「何となく」という曖昧な気持ちになっているのではないかと思います。
実際に私がそうでした。

みんな自分の本音が分からない

アンケートの答えはあてにならない

マーケティング関連の方はピンとくるかと思いますが、ここで「サラダマック」の件について少し書きたいと思います。
これはマクドナルドの消費者に対するアンケート結果で、「ヘルシーなメニューがあれば嬉しい。」という声が多かったため商品開発チームが健康に配慮したメニュー「サラダマック」を開発し2006年に販売開始しましたが、一向に売れなかったため販売終了になった、という割と有名な話です。
消費者の声を反映した商品を開発したにもかかわらず売れなかったことで、「いかに潜在ニーズを引き出すことが難しいか。」という話題で今でも例に出されます。

潜在ニーズとは何か

マックの例のように、メーカーが商品開発で「ニーズ」を満たすものを作ろうとし消費者にアンケートを取る事は御存じだと思います。
皆さんもアンケートに答える時に思い浮かばなくて適当に答えたり「顕在的な需要から想像した答え」を書いたりした経験は無いでしょうか。
顕在的な需要というのは、既に自分で意識しているニーズのことです。
例えば、「痩せたいですか?」「なぜ痩せたいですか?痩せたらどうしたいですか。」という質問があったとして、痩せたい、というのは実際に自分でも認識しているニーズ(顕在的なニーズ)です。
そのあとの「なぜですか?」というのが認識できていれば良いのですが、意外と漠然としている人が多いと思います。これが潜在的なニーズの部分です。
私自身を例に例えると、私はお酒が好きで若い頃から酒豪と言われていましたが、代謝が落ちてきた40代後半あたりから急激に太り始め気付けば20キロも増えていました。
いつか元に戻るだろうと思い、新しい服も買わず時折りダイエットしてみたりしましたが、2日で挫折する事を何度となく繰り返しました。
「痩せて綺麗になりませんか?」という広告を見るたび、「そうだなあ、痩せて昔の服を着たいなあ。」と思って食事に気を付けても3日目には「飲み放題」のお店で飲みまくるという感じです。
「別に綺麗になったところで…」と心のどこかで思ってしまうわけです。

コロナで「ステイホーム」という新たな生活環境になっても、zoom飲みや一人で映画を観ながら二日酔いになるまで飲むという癖は変わりませんでした。
二日酔いで浮腫んだ顔を見るたびに「私は駄目な人間だ、根性がない。」と思いましたが、お酒を飲む習慣が止められない限り何も変わりません。
食事とお酒はセットでしたので、晩酌の楽しみがなければ自分は何のために生きているのかと思うほどでした。

そんなある日、ついに暴飲暴食で体調を崩し腸炎になってしまったのです。
過去にも数回あり治れば忘れてしまう懲りない性格の代表ですが、この時は特に辛い思いをしました。
高熱が出て断続的な腹痛と頭痛、倦怠感で3日間ブスコパンと水くらいしか摂る事が出来ず、ベットに横になったまま起き上がれません。
おなかの痛みが、内臓の悲鳴のように感じました。
「私はキャパオーバーになるまで飲食していたのだ。私の内臓は、こんなに長い間ひどい目にあい続けて本当にかわいそうだ。」
と心の底から反省し涙が出ました。
「健康になりたくてもなれない人も多いのに、こんなに身体を大切にしない生活を送っていると絶対に天罰が下る。これは絶対に直さなければ」

その日を境にファスティングの実行を強く決心し、詳しい情報を集め、細かく計画を立てました。
脳の活性化や感性が鋭くなるなどデトックス効果を期待できる事は、特に興味深いものでした。
このデトックス効果の話が非常に魅力的で、難なく最初の3日間をクリアしました。
今まで痛めつけた身体の事を思うと、お酒や空腹など問題ではないと感じたことと、何より脳の活性化や感性が鋭くなる等の効果が楽しみで仕方ありません。
2日目は頭痛がひどく、怠く、空腹もピークでしたが3日目は身体が慣れてきた感じでした。

人間は必要性に気付くと意識が変わる

実際にファスティングを終了すると3日間の「禁欲」の反動で、自由の素晴らしさや無限の可能性を感じることが出来ます。
大げさではなく、子供の頃のように色々なものに興味を感じます。
感性も感情も脳の働きです。食べ過ぎることが脳に悪いというのは真実だと実感しました。
幸運にも私は習慣化されやすい性質らしく、今度は食べることが悪のように感じ始めます。

そうしているうちに今度は筋力の低下が気になってきて、ウォーキングを始めることにしました。
面倒だなと思うのは3日、1週間たてば「せっかく続けてるんだから勿体ない。」という気持ちになり、習慣化は3週間で定着します。脳に回路が出来るわけです。
ファスティングだけでは解決しなかった血圧や筋肉量も正常値になり、半年で12キロの減量に成功していました。これには本人が一番驚きました。
体調も良く集中力も上がってきたように思います。
ここで私が言いたかったのは、私は痩せるメリットが「勿体ないから昔の服を着たい」程度しか思い浮かばなかったことです。
暴飲暴食のせいで体調がすぐれない事に慣れてきていましたが「健康でいたい。能力が低下していくのは嫌だ」という思いが働き、本領を発揮したという事になります。
そこには「痩せる=体質改善」という強いつながりがあり、(潜在ニーズ)に改めて気づかされたわけです。
ベネフィットは「痩せて美しくなる」ことではなく「痩せて健康になる」という事だったのです。
その、健康になるという効果について真剣に考えたことがなかったという事です。
それほど自分でも自分の本当の欲求がどこにあるのか、分からないものなのだと思います。

ここで一つアドバイスです。
「決めたのだから、実行する事だけを考える事。」

自分で完結できることに対して、諦める理由を探すのは何故でしょうか?
迷う時に人間の脳は決定疲れによるダメージを受けています。
メンタルを悪化させているという意味です。

潜在ニーズにあるもの

潜在ニーズを知る事は本当に難しく、アンケートで得る事は出来ないという話に戻ります。
それを探る為に、行動観察調査やインタビューなど様々な方法もありますが「なぜ、そうしたいのか。そのメリットは何なのか。」をじっくり考えるうちに紐解かれるように表面化する事もあります。
ソニーのウォークマンのように、開発当初は誰も欲しがらなかった商品だったにもかかわらず発売と同時に「実は欲しかった」と消費者が気付き大ヒットした商品もあります。
物に溢れて、もはやニーズが分からなくなっているという意味かも知れません。

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