日本文化を海外でビジネス化する手段

ブランディング

海外誌SHIBUMI表紙・本文に起用されました。(英語・スペイン語・ポルトガル語)
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文化を伝える手段は写真が効率的

もしも日本の伝統的文化に関わっている人は読んでみてください。
日本にはたくさんの優れた文化があります。
問題なのは、海外に伝わらないどころか日本人さえ正確に知らないという事です。
「日本で生まれ育ち、長い間の写真活動をもって自分に出来ることは何だろう。」
私は常に考えてきました。

写真は言葉がなくても伝えることが出来る、最も正確な手段です。
その理由は、人間の記憶の80%以上は視力から得た情報であり、感情に働きかける最も有効な手段だという事。
実際に言葉が分からなくても、海外で人気が出たインフルエンサーが沢山いることは誰もが御存じだと思います。
人間は興味のある事に関しては積極的に調べるものです。
言葉などよりも、まずは興味喚起が重要だということです。
日本の文化をどのように表現するか、それを考えながら撮ってみることにします。

スティーブン・セガール氏絶賛した琉球空手

沖縄剛柔流拳志會空手道古武道本部道場

広島から沖縄に来て3年目、まだまだ知らない文化や歴史が沢山あります。
あれこれと探索し「どんな風に写真で表現したら伝わるか」と模索するのが趣味になっています。
昨年お世話になった沖縄の文化の一つ「琉球空手」沖縄剛柔流拳志會と写真について御紹介したいと思います。

空手は琉球王朝時代、武器を持つことを許されなかった貴族の護身術です。
琉球空手は「闘う」為のものではなく平和の武術であり、文化であると外間先生は仰っています。

何度か撮影に伺い、お話を伺っている中で外間師範の教え「自分と向き合う精神」について気付いた事があります。
自分と向き合うという事は相手を心の目で見る事、要するに自分が中心にあるのではなく自分の心の目に向き合うという意味であり、本質を見抜く究極の洞察力を養っていく鍛錬であるという事です。
これは「スポーツ空手」にも共通する事ですが「闘い」という感覚が前面に出てしまうとマウントを取りたがる自己顕示欲型の動物的思考になり、琉球空手の本質にあるものは闘い(勝ち負け)ではなく人間の強さや優しさ、大きさなど奥深い人間愛を尊重しているという事です。
武道家の話を聞いていると「自分と向き合う」という言葉を頻繁に聞きますが、自分自身や自分の世界観を見つめ直すという短絡的な意味ではないのだと人間の意味や深さを改めて考えさせられます。

琉球空手の歴史

琉球空手の歴史を知ると、日本の競技で行われている「空手」が「琉球空手」の真似をしたレスリングだという意味が理解できます。
歴史や本質を知らずして空手を語るのもどうかと思いますので、参考までに事務局から頂いた歴史資料を掲載します。

代表者・師範:外間哲弘氏について

・沖縄剛柔流空手道・古武道 拳志會 宗家
・体育学博士
・沖縄剛柔流空手道・古武道 範士十段
・世界レジストリー・オブ・ブラック・ベルト殿堂入り(2011年 アメリカ、2013年 オランダ)
・沖縄県空手博物館 館長
・書道家 外間洋山(雅号:外間峻岩)

祖父の徳山盛健氏から空手を伝承し、比嘉世幸先生より剛柔流、又吉真豊先生・金城政和先生等より古武道、神長成佳先生より古流神道天心流を学ばれ、その後アメリカとミンダナオ大学にて 体育学(武道)博士を取得される。

【略歴】
1944年 出生
1961年 比嘉世幸先生、又吉真豊先生等に師事
1978年 宮城長順25周年追悼式(明治神宮)にて模範演武
1981年 国際親善空手道選手権大会にて模範演武
1984年 中国、沖縄交流武術大会沖縄代表
1987年 沖縄県空手道古武道歴史資料館設立
1989年 沖縄空手道剛柔会理事長就任
1992年 沖縄空手道協会より感謝状授与
1993年 米国国会より「空手道指導功績」表彰、
フィンランド国陸軍より「空手の感謝状」授与
1994年 近畿大学豊岡短期大学にて空手・古武道の非常勤講師(1996年まで)
1996年 琉球国技・空手術発祥之碑設立
1997年 第一回カナダ国北方空手道連盟にて又吉真豊先生と模範演武
1998年 沖縄県文化協会長賞受賞
1999年 無形文化財指定候補
2011年 世界レジストリー・オブ・ブラック・ベルト殿堂入り(アメリカ)
2013年 世界レジストリー・オブ・ブラック・ベルト殿堂入り(オランダ)

日本人が知らない琉球王国の歴史と文化

日本の鎌倉時代、沖縄では農耕文化の広がりとともに実力者が出現し、グスク(城)が築かれ琉球王国の誕生となりました。
今でも残っている「ゆいまーる」という助け合い精神は農耕作業の中での共同作業から生まれてきたと言われています。

「日本史は学んでも琉球の歴史は知らない人が多い。」
外間先生が様々な取材でも語られている通り、懸念されていることは琉球の歴史や空手が歪められて伝わる事です。

内地から来た私たちの興味が「海で騒いでゴルフする事」だけにならないよう、琉球時代を生きてきた沖縄を尊重し心に刻んでいくことが大切だと感じます。

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